翻訳後記 |
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先月末ごろから、Boincベータテスト用のSETI@homeのクライアントコードが公開されていました。 現状のSETI@homeクライアントのソースコードは公開されていません。だから、Boincになっても、公開する のは、BOINC自身のCoreクライアントだけなのかもしれないと、半分諦めていたのですが、約束は守られました。
ふむふむ、大浦さんのfftが入ってる。ベースラインスムージングって何をしてるのだろう?と思っていたんですが、 周波数領域でならしてるのか〜とか、今まで気になってたことが、その気になればわかるようになりました。
複数のプロジェクトに参加するにはを読んで、なんでこうなるの
と思った方もいると思います。
BOINCの Dr. D. Andersonに確かめたら、やはり、サーバ間のPreferenceの伝播には、
必ずクライアントが介在し、サーバ同士はプロジェクト内でもプロジェクト間でも、
直接はpreferenceについてお話をしない設計なのだそうです。
ですから、もし私の複数のコンピュータが登録しているプロジェクトが、それぞれバラバラで、
たとえば、間接的にも重複プロジェクトをもたない2つのグループにきれいに分かれていたりすると、
片方のグループのwebサイトで設定したpreferenceは、
もう一方のグループには伝播してきません。こういう面倒が起こらないように、
自分のコンピュータは全部同じセットのプロジェクトに登録して欲しいと、
Dr. D. Andersonは書いてきました。
こうゆう仕組みでpreferenceが伝播することがわかると、上記の疑問も解けました。 異なるプロジェクトのもつ固有のpreferenceは、それぞれのwebサイトで だけ設定可能にしかなりません。でも、general preferenceも project preference も、全部まとめて一つのXMLファイルとして伝播するので、 プロジェクト固有のpreference項目を変更したら、それが行き渡るまで 待ってからでないと、別のプロジェクト固有のpreference項目を更新するのは まずいのです。伝播同士がぶつかって、更新内容のどちらかが消えてしまうことがおこります。