アプリケーションと版 |
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1つのアプリケーションは、特定の分散型計算のことを指し示します。 言い換えると、アプリケーションを構成しているのは、プログラム(おそらく異なる プラットフォームのために複数の版があります)および、ワークユニットと リザルトの集まりです。 1つのプロジェクトで、[同時に] 多数のアプリケーションを運用することができます。 アプリケーションは、BOINCデータベースのapplicationテーブルの中で、 維持管理されており、add ユーティリティを使って追加作成が可能です。
1つのアプリケーションプログラムは、一連の[BOINCの] 版(versions) を経験していくことがあります。 特定の版は、特定のプラットフォーム用に コンパイルされたものであって、 アプリケーションの版(application version) と呼ばれます。 アプリケーションの版1つは、1つ以上のファイルで 構成されています。 たとえば、制御用のスクリプトや、準備処理と後処理の プログラム、そしてメインの実行可能ファイルといったぐあいです。
アプリケーションの版はそれぞれ、整数値の版番号(version number)を 持っています。 プロジェクトは、好きなように版番号を振ることができます。 たとえば304という版番号は、メジャーバージョンが3で、マイナーバージョン の値が4という意味かもしれません。 版番号は、プラットフォームを横断して、 整合性のあるつけ方をしなければなりません。 たとえば、Windowsの304という 版は、Macでの304という版と、計算処理上は同一のものであるべきです。
各アプリケーションは、最小版番号(minimum version)という値 をもっています。 クライアントがあるアプリケーション用の仕事を受け取るときには、 [走っている]そのプラットフォーム用のアプリケーションの版のうちで、 もっとも新しいものが送られてきます。 仕事がクライアントに送られるのは、 その[クライアントでのアプリケーションの]版番号が、 最小版番号(minimum version)と同じかそれ以降のものである場合だけです。
アプリケーションの版は、BOINCデータベースのapp_versionテーブルの中で、 維持管理されています。 [このテーブルの]記入単位にそれぞれ、 アプリケーションの版がどのようなファイルで構成されているか、を 記述するXML文書が1つ含まれています。 その内容は以下のとおりです。
<file_info> ... </file_info> [ ... ] <app_version> <app_name>foobar</app_name> <version_num>4</version_num> <file_ref> <file_name>program_1</file_name> <main_program/> </file_ref> <file_ref> <file_name>library_12</file_name> </file_ref> </app_version>アプリケーションの版は、add というユーティリティ・プログラムを使って追加作成が可能です。